HOME > 298 > Di VIBES

topics

298    ARTISTS    BANA    DI VIBES

Di Vibes
 
Text by Takeshi Miyauchi / Photo by Hiroto Sakaguchi
 

シリーズ6作目を数える、ジャパニーズ・レゲエ・コンピの決定盤。DJ BANAがセレクト&ミックスを手がける『Di VIBES』が今年も発売! シーンの充実ぶりと流れを凝縮する本作を紐解いてみよう。
 
なんとシリーズ6作目! ジャパニーズ・レゲエの現在を伝える、ショーケース・コンピの最大強力盤、『Di VIBES』。DJ BANAのセレクト&ミックスですっかりおなじみとなったこのコンピだが、今回は全43曲、46アーティストが集結した、シリーズ史上最大のヴォリュームとなった。
 
それにしても、壮観という言葉がピッタリのこのラインナップはどうだ。PUSHIM、FIRE BALL、JTB、RYO the SKYWALKER、MOOMINをはじめとするヘッドライナー級のアーティストたちはもちろん、RANKIN TAXI、BOOGIE MAN、Jr.Dee、PAPA U-Geeらのベテラン勢、YOYO-C、NG HEAD、RUDEBWOY FACE、H-MANといった確実にオーディエンスを沸かす実力派、そして今年目覚ましい活躍を見せたCHEHON、KEN-U、U-DOU & PLATY、JING TENG、MICKY RICH……と、名前を挙げていくだけで紙数が尽きるのでこのへんにしとくが、次々と繰り出される充実チューンの数々と、それぞれのキャラクターの豊富さ/スタイルの振り幅の大きさに感慨を覚えたり、新鮮な発見があったりと一気に楽しませる。ストレート・ミックスの“PURE VIBES”も濃厚な17曲だが、やはりDJ BANAのナビゲート&ミックスによる“MIXED VIBES”が強力だ。
 
個人的にはなんつってもPROFESSOR CHINNENの参加が嬉しいところ。また、生活に根差した視点で綴られるリリックがユニークなHIBIKILLA、多彩な音楽的背景が伺える心G、仏道の教えを反映させる松山のMEGA BOSE、ミニ・アルバムを福井のSing J Roy、さらに慢性的に女性のアーティストが不足気味のレゲエ・シーンに大きな華を開かせるであろう注目のシンガー=Chee(Chop Stickとのコンビネーションで収録)や、茨城を拠点に活動し、PUSHIMのオープニング・アクトなども務めた経験を持つAKANE……など、これからの活躍を期待したい面々も大挙収録している。
 
当たり前のことだが、これだけのタレントが揃ってはいても、このコンピはあくまでシーンの一部を切り取ったにすぎない。その事実から伺える、現在のジャパニーズ・レゲエの成熟ぶりにあらためて感服しつつ、この『Di VIBES』に名前を連ねるべく、まだまだたくさんのニューカマーたちが手ぐすね引いて待っているのかと想像すると、来年も発売されるであろうこのコンピでの新しい出会いが、今から楽しみで仕方ない。と同時に、日頃から新しいアーティストの作品をちゃんと追いかけきれてない自分の不甲斐なさを、ちょっとだけ反省してみたりもするのだ。
 
"Di VIBES - Japanese Reggae Selection 2007"
V.A.

[Ki/oon / KSCL-1194-5]

top
top
magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

magazine

columns

GO BACK

ISLAND EXPRESS
UK REPORT
WHAT THE DEAL IS
PLAY IT LOUD
RECORDS & TAPES
RAW SINGLES
CHART
RING RINg RING
BOOM BAP
Day In Da West

columns
columns

columns
columns
columns
columns
page up!
Riddim Nation

"Riddim"がディレクションする
レゲエ番組「Riddim Nation
第19配信中!

Go RiddimNation!

nation